韓国人原爆犠牲者慰霊祭 在外同胞庁のトップが初参列 広島

広島市の平和公園で韓国人被爆者の慰霊祭が行われ、韓国の政府機関の代表が参列しました。

参列したのは、韓国の在外同胞庁のトップ、李基哲氏です。

在外同胞庁は、海外で暮らす韓国人らを支援するため、今年6月に発足した政府機関です。54回目になる慰霊祭には、コロナ禍前と同じ規模の約300人が参列しました。

今年亡くなった8人を新たに加えた2810人の名簿が納められ、李氏も黙祷して犠牲者の冥福を祈りました。そして李氏は、「懐かしい祖国へ帰ることができなかった同胞の皆さん、安らかに眠ってください」と追悼の言葉を捧げました。

韓国原爆被害者対策特別委員会 権俊五委員長
「本当に涙が出るくらい、在日韓国人に寄り添った、被爆者に寄り添った言葉をいただいたと思っている」

李氏は、韓国の尹大統領が5月、サミットに合わせて慰霊碑を訪れたことを受けて、参列したということです。

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