なでしこジャパンは5日、女子ワールドカップ2023のラウンド16でノルウェーと対戦し、3-1で勝利。準々決勝進出を決めた。
日本は2011年大会、ノルウェーは1995年大会と、ワールドカップ優勝経験のある両国による対戦。
グループCを3連勝の首位で突破した日本に対し、グループAのノルウェーは1勝1分1敗の2位。ただ、北欧のチームらしく前線の高さという強みも持っているだけに、それほど高さのない日本にとってはグループA1位のスイスよりもやりづらい相手となった。
日本の先発は、GK山下杏也加、DFは右から高橋はな、熊谷紗希、南萌華。ボランチに長谷川唯と長野風花が並び、ウィングバックは右に清水梨紗、左に遠藤純。前線3枚は右から藤野あおば、田中美南、宮澤ひなたが入った。
一方、ノルウェーは前戦の4バックから3バックへ変更。守備時は早めに5-4のブロックを作り、スペースをなるべく消すことで今大会好調のなでしこジャパンの良さを出させない戦いを選択した。
15分、宮澤ひなたがDFラインの裏へ送った鋭いクロスをイングリッド・エンゲンがクリアしきれず。このボールがゴールマウスに吸い込まれ、オウンゴールで日本が先制。
自分たちの作った流れで先にゴールを奪うことに成功したが、20分、ノルウェーに左サイドを突破されると、クロスからグーロ・ライテンにヘディングを決められ同点にされてしまう。
試合は1-1で後半へ。
後半、より前から行く姿勢を見せた日本は50分、左サイドの遠藤から中央へ絶妙なパスが入り、田中がシュートを打ち切れなかったものの清水。
相手がエリア内で不用意に出したパスをカットし、そのまま今大会初ゴールを手にした。
その後ノルウェーは選手交代なども交えながら前への積極性と圧力を強め、決定機を作り出すも決められず。
逆に81分、カウンターから藤野のスルーパスを宮澤が仕留め、大きな追加点を奪った。
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この宮澤の今大会5得点目でリードを広げた日本は、ノルウェーの猛攻を守護神山下のビッグセーブなどで最後までしのぎ切り、2大会ぶりの準々決勝進出を果たした。
