【台風情報】台風6号 九州を縦断か 西日本の広範囲で大雨・暴風など警報発表の可能性高く 気象庁&海外予報の傾向そろう

広範囲で大雨や暴風など警報発表の可能性高まる

気象庁が発表した台風6号の最新進路予想で、九州に上陸して縦断する可能性が高まってきました。暴風域を伴う予想で九州では広く暴風域に入るほか、中国地方や四国地方の一部も暴風域に入る可能性が高くなっています。

が出てきました。

気象庁が5日先までに警報級の現象が起こる可能性があるときに発表する「早期注意情報」では、10日(木)にかけて九州から四国・中国・近畿地方を中心とした西日本の広い範囲で、なっているほか、高潮警報が発表される可能性もあるとしています。

欧米の海外モデルも気象庁の進路予想と同様の傾向

アメリカ海軍の進路予想です。気象庁の進路予想とコースや速度ともに大きくは変わりません。九州の南海上へと達したあとに北上して九州を縦断する可能性が高い予想です。

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて、進路を確率的に予想するものです。その予想のばらつきが大きいほど予報円が大きくなります。

ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予想では、九州の南海上に達するまではラインのバラツキは小さく、その後、北上した後の進路予想は多少バラツキが大きくなりますが、九州を縦断するラインが多く見られます。

を見ても、西日本方面が確率が高い分布となっています。

アメリカ海洋大気庁の数値予報モデルの結果です。九州の南海上まではわりとそろっています。その後に北上する予想についてはまだバラツキは大きくなっていますが、こちらは九州や四国、中国地方を縦断しています。

いずれにしても気象庁の進路予想で示されている予報円の範囲内におさまっており、各国の進路予想の傾向はそろっていると言えます。

また、夏休み時期で旅行の計画をしている人も多いかもしれません。スケジュールには余裕をもって柔軟な計画変更なども必要に応じて検討する必要が出てくるかもしれません。このあとも最新の台風情報にご留意ください。

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