「平和な世界になってほしい」夜明け前から祈り続く きょう 原爆の日 広島

広島は6日、78回目の原爆の日を迎えました。

爆心地に近い広島市中区の平和公園には、夜明け前から多くの人が訪れ、犠牲者を追悼しています。

7歳のときに被爆した人
「現実に遭った人しかわからん。見た人間じゃないとわからん。それだけの温度があるんじゃけ、身体が持たん。どろどろだった、やけどで。いまだに資料館に入ったことがない。見るのがいやじゃ」

13年間「原爆の日」に絵を描いている男性
「ことしよりは来年、来年よりは再来年って、よくなっていくように願って、自分のできることをやっていかなければならないなと。絵によって何かを感じてもらいたい」

原爆の日に初めて参拝した親子
「戦争でたくさんの方が亡くなった悲しい思いを、これ以上、広めてほしくない。平和になってほしいという思いを感じとってほしいと思って、子どもたちを連れてきた」
「原爆が落ちて、いろんな人が亡くなったことが悲しい。平和な世の中になってほしい」

厚労省によりますと、全国で被爆者健康手帳を持つ人は11万3649人で、平均年齢は85.01歳となっています。被爆体験の継承が課題の一つです。

午前8時からは、平和記念式典が執り行われます。広島市の 松井一実 市長は、平和宣言で世界中の指導者に核抑止論は破綻していることを直視するよう訴えます。

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