「山形で撮れて良かった」 映画「山女」福永監督、鶴岡で舞台あいさつ

舞台あいさつで撮影時のエピソードを語る福永壮志監督=鶴岡市・鶴岡まちなかキネマ

 主に本県で撮影された映画「山女」の東北地方での公開が始まり、鶴岡市の鶴岡まちなかキネマで5日、福永壮志監督の舞台あいさつが行われ、山形での撮影エピソードなどを語った。

 柳田国男の「遠野物語」に着想を得た本作は、飢饉(ききん)に苦しむ18世紀後半の東北の村が舞台。村人にさげすまれながらも、たくましく生きる女性の生きざまを描いた。出演は山田杏奈さん、森山未来さん、永瀬正敏さんら。本県での撮影は昨年9月に同市のスタジオセディック庄内オープンセットをはじめ、高畠町の火箱岩洞窟や戸沢村の幻想の森などで行われた。

 福永監督は幻想の森などに触れて「自然の力を感じるロケーションが作品のテーマを表現する上で大事な部分だった。たくさん見つかり、山形で撮れて良かった」と語った。

 6日には山形市のフォーラム山形でも舞台あいさつする(午前10時の回上映後)。

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