ヤマハ:クアルタラロ、スプリントを21位で終える「苦戦が続いているが、後半戦の再開に自信を持っている」/第9戦イギリスGP 2日目

 8月5日、2023年MotoGP第9戦イギリスGP MotoGPクラスのスプリントレースがイギリスのシルバーストーン・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのフランコ・モルビデリは15位、ファビオ・クアルタラロは21位となった。

 第9戦イギリスGPの2日目は激しい雨に見舞われた。そのなかでモルビデリは、Q1を突破してQ2で11番手と健闘。クアルタラロはQ1走行中に第16コーナーで危うく転倒という場面があり、貴重な時間を費やして22番手に留まった。

 活躍を期して臨んだスプリントだったが、依然として雨が残るなかで苦戦を強いられた。モルビデリはスタートで出遅れ、一時18番手に後退したあと15番手まで挽回。クアルタラロはグリッド最後尾からスタートし、フィーリングをつかめないまま21位で終えた。

 モルビデリはオープニングラップの混戦のなか、中段グループに飲み込まれて16番手に後退。ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)、ラウル・フェルナンデス(クリプトデータRNF・MotoGPチーム)と競り合い、さらに18番手へと下げたが、ここから挽回を開始した。

 4ラップ目にマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)をパスし、次のラップではポル・エスパルガロ(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)を追撃。最終的にこれに打ち勝ち16番手に復帰した。そして残り1ラップではフェルナンデスから15番手を奪い返し、そのポジションを守り切ってチェッカーを受けた。トップとの差は27.191秒だった。

 グリッド22番手のクアルタラロは好スタートを決めてふたつポジションアップ。しかしペースを上げるなかで危ない場面があり、再び最後尾まで後退してしまった。ここからもう一度、挽回を目指してイケル・レクオーナ(レプソル・ホンダ・チーム)をとらえたものの、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)には届かず21位でゴール。トップとの差は30.326秒だった。

 この結果、クアルタラロは合計64ポイントでランキング10位。モルビデリは合計57ポイントで12位となっている。モンスターエナジー・ヤマハMotoGPは合計121ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計82ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位をそれぞれキープしている。

■ファビオ・クアルタラロ(スプリント:21位)

ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第9戦イギリスGP
ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第9戦イギリスGP

「昨年はここシルバーストーンで好成績をおさめた。ここは大好きなコースで、その場所にようやく戻ってくることができて、またレースに臨んでいる。昨年の成果にさらに積み上げるべく、目標に集中していかなければならない。シーズン後半戦は非常に重要で、戦いの再開に自信を持っている」

■フランコ・モルビデリ(スプリント:15位)

フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第9戦イギリスGP
フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第9戦イギリスGP

「スプリントは非常に厳しい戦いだったけど、そのなかで最大限の成果を目指した。もっと上へ行くチャンスもあったかもしれないけど、とにかく、とてもトリッキーな状況だった。最善を尽くし、その結果として明日に向けて改善すべき点がわかった。それが今日の成果だね。明日のレースはドライ・コンディションになりそう。またしても非常にタフな戦いになるけど、ベストを尽くし、ポイント獲得を目指したい」

© 株式会社三栄