新たな学びや、歴史刻む 義務教育学校・明倫学園で竣工式典

8、9年生の代表8人が開校からの歩みを紹介した明倫学園の竣工式典=新庄市・同校

 小中9年間の義務教育課程を弾力的に運用する新庄市明倫学園(鈴木英樹校長、620人)の校舎・グラウンドが完成し、竣工(しゅんこう)式典が5日、同校で行われた。

 同校は沼田小と北辰小、明倫中を統合し、2021年4月に義務教育学校として開校した。新校舎は沼田小と明倫中の跡地約5万平方メートルに整備を進め、21年6月から校舎棟の使用を開始した。22年3月に体育館棟が完成した後、グラウンドと外構の工事を進めてきた。総工費は約64億5千万円。

 式典には5年生以上の児童生徒、教職員、来賓ら約500人が出席し山尾順紀市長が式辞を述べた。8、9年生の代表8人が開校からの歩みを紹介。「全児童生徒がとどまることなく歩み続け新たな歴史を刻んでいく」と決意を披露した。

 校舎棟は鉄筋コンクリート一部鉄骨造り3階建てで延べ床面積は8975平方メートル。教室は前期学年を2階に、中期・後期学年を3階に配置し、収納家具や水回りなどの高さを成長段階に合わせて設定した。1階の地域交流ホールはふるさと学習の場として活用し、地域住民にも開放する。

 体育館棟は鉄筋コンクリート一部鉄骨造り3階建てで延べ床面積3033平方メートル。二つのアリーナがあり屋上にプールを設けた。

 グラウンドは陸上競技、野球、サッカーなどに対応し、人工芝のテニスコート2面を設けた。夜間照明も備えている。

© 株式会社山形新聞社