「お好み焼きはずっと残り続ける」平和記念式典に出席した大使が実際に作ってみた

2023年の平和記念式典には、過去、最も多い国の代表が出席しました。式典に出席した大使たちは、広島のソウルフード「お好み焼き」づくりに挑戦しました。

4年ぶりの通常開催となった平和記念式典には、2015年を上回り、過去最も多い111か国の代表が出席しました。

5月のG7サミット初日、平和公園を訪れた各国の首脳は、被爆の実相に触れました。原爆資料館は、サミット効果もあり、より多くの観光客が来館するようになりました。

式典に出席したティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使です。ロシアの隣国にあたるジョージアは、旧ソ連を構成する共和国となった歴史もあります。

ジョージア ティラムズ・レジャバ駐日大使
「参加国をみても平和に対する思いが高まっている。わが国も2008年、ロシアによる侵攻を受け、領土の20%が占領されている状態。ますます、広島の持つ役割・平和を求める思いが強くなっている」

中根夕希 キャスター
「サミットでは、イギリスの首相が体験したお好み焼きづくり。式典に参列した各国大使も6日、お好み焼きづくりに挑戦しています」

21か国の大使とその家族は、「広島駅 OKOSTA」を訪れました。オタフクソースのスタッフに指導を受けながら、野菜や麺などの具材を積み上げていきます。2本のヘラを上手に使いながら、お好み焼きをひっくり返すと、歓声が起きました。

参加した大使たちは、自ら焼いたお好み焼きの味を楽しんでいました。

アルゼンチンから
「おいしい。お好み焼きを作れるとは思っていなかった」

インドネシアから
「サミットでは(時間がなく)食べられなかった。今回が初めて」

ガーナから
「戦争の惨禍を食べ物を通じてリンクできる。永久に文化としてお好み焼きはずっと残り続ける」

広島の戦後を支え、復興のシンボルともいえるお好み焼き…。大使たちに地元の食文化に触れてもらういい機会になったようです。

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