【インドネシア】重機大手、炭素吸収増へ森林保全子会社設立[経済]

インドネシアの重機販売大手ユナイテッド・トラクターズ(UT)は2日、森林保全などを手がける子会社を設立したと発表した。林業分野での二酸化炭素(CO2)吸収量を増やし、カーボンオフセットの推進を狙う。

石炭採掘を手がけるパマプルサダ・ヌサンタラと、再生可能エネルギー発電事業を手がけるエネルギア・プリマ・ヌサンタラのUT子会社2社が、新会社プルティウィ・ヌサンラタ・ラヤ(PNR)を7月31日付で設立した。パマプルサダとエネルギアの出資額は計2,000億ルピア(約18億8,000万円)。パマプルサダがPNRの株式99.99%以上を保有する。

PNRが保全を手がける森林面積などは明らかにしていない。

ユナイテッドトラクターが公開したサステナビリティー報告書によると、2022年通年の温室効果ガス(GHG)排出量は、スコープ1(自社が直接排出したGHG)とスコープ2(他社から供給を受けた電力などによる間接排出したGHG)を合わせて321万9,538トン(CO2換算)だった。同年のGHG排出削減量は、19年のGHG比7.3%に当たる25万2,559トン(同)だった。

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