【インド】アンブジャセメンツ、同業サンギ買収[製造]

インドの複合企業(コングロマリット)アダニ・グループ傘下のセメント大手アンブジャ・セメンツ(ACL)は3日、同業のサンギ・インダストリーズ(SIL)を買収すると発表した。サンギの評価額は500億ルピー(約860億円)で、アンブジャは支配株主(プロモーター)のラビ・サンギ氏とその親族から株式56.7%を取得する。

買収は「成長の加速」(アダニのゴータム・アダニ会長)に向けた取り組みの一環だ。サンギは西部グジャラート州のクッチ地区に一貫型の工場を置いており、年産能力はクリンカー(焼塊)が660万トン、セメントが610万トン。いずれも1カ所の年産能力では国内最大だ。

アンブジャの年産能力は、今回の買収で7,360万トンに拡大する。同社は併せて、目標とする2028年時点の1億4,000万トンは前倒しで達成できるとの見通しを示した。

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