【シンガポール】鹿島建設がアジア本社開設、共創空間検証も[建設]

鹿島建設は4日、シンガポールで自社オフィスビルを開業したと発表した。パナソニックと共同で、新たな価値を創出するための実証実験施設を同社の屋内に開設したことも明らかにした。投資額は公表していない。

新社屋「The GEAR」はチャンギ空港に近接するチャンギ・ビジネスパーク内に開設した。2020年から建設を進めていた。アジア本社、研究開発(R&D)センター、オープンイノベーション・ハブの3機能を持ち、現地に点在していたグループ会社を集約。部門間の相乗効果を生み出すことで新たな事業創出を狙う。

パナソニックとは、空間ソリューションを基盤とした共創スペース「コワークスラボ(Co.worXlab)」を開設した。さまざまな国から人が集まるシンガポールで、空間や設備機器が働き方に与える効果を多角的に検証。各設備機器から得られるデータを研究開発に活用する。

共創スペースの導入は、パナソニックの社内カンパニーで空間ソリューションを提供しているエレクトリックワークスが手がける。音響、照明、映像、気流などを制御する機器を用い、会議室や個人ブース、コミュニケーションスペースといった空間を構築する。

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