車内放送「夢かなった」 富山県の砺波北部小の水戸君、あいの風 家族ら乗せ運行

臨時貸し切り列車の前で、笑顔を見せる水戸君=あいの風とやま鉄道・泊駅

 鉄道が大好きな富山県の砺波北部小2年の水戸椋太郎(りょうたろう)君(8)が6日、あいの風とやま鉄道の富山-泊駅間を走った臨時貸し切り列車の車内放送に挑戦した。子ども向けアミューズメント施設を展開するイオンファンタジー(千葉県)が子どもの夢をかなえる企画で、家族や親戚ら約30人を乗せて運行。水戸君はこの日のために考えた原稿をはきはきと読み上げた。

 列車は富山-泊駅間を往復。水戸君は「新富山口駅にはあいの風鉄道の車両基地があり、僕の好きな521系の車両が見られる」など、自分で調べた情報や体験を基にした紹介文を読み上げた。あいの風に関する○×クイズも行われた。

 一緒に乗り込んだあいの風の山本真之車掌は「回数を重ねるごとに車内放送がうまくなった」と感心。水戸君は「緊張したけれど、毎晩練習したのでうまくいった。夢をかなえることができてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 イオンファンタジーの企画には全国から2111件の応募があった。今回、あいの風の協力で実現した。

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