原爆ドーム触れて学ぶ 富山県高岡市で被爆二世講演、鋳物メーカーが模型用意

原爆ドームの模型が展示された会場で語る小島さん(右)

 触って楽しめる触知模型展が6日、富山県高岡市の鋳物メーカー、平和合金が運営する同市金屋町のギャラリー陽峯(ようほう)で始まった。原爆ドームの模型も展示され、被爆二世の講演があった。10月31日まで。

 視覚障害者に触って感じてもらおうと同社が開催。3Dデータを取り入れ、高岡銅器の伝統技術で制作したブロンズ製の模型や、鋳造に使う樹脂型など10点を展示した。

 原爆ドームの模型は100分の1で表現。リトルボーイ(原子爆弾)や東京駅、富士山などの模型も並ぶ。

 「原爆の日」の6日は県被爆者協議会長の小島貴雄さんが会場で講演した。小島さんは、爆心地から15キロの場所で被爆した99歳の父の体験を紹介し「核兵器がなくなることを願っている」と話した。

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