マンション自治会で見守り、カルガモひな8羽誕生 滋賀・守山 琵琶湖岸へ引っ越し

JR守山駅東口で産まれたカルガモのひな。琵琶湖岸へ移された(守山市勝部町)=守山市提供

 滋賀県守山市のJR守山駅東口の緑地帯でカルガモのひな8羽が誕生した。琵琶湖岸へと移され、巣作りから見守ってきた市民らは「元気に育って」と願った。

 近くのマンション自治会によると、7月中旬にケヤキの木の下で抱卵しているカルガモを住人が発見。カラスなど天敵から守るため、よしずなど囲いを設けて防鳥ネットで覆い、水を与えながら自治会ビラで見守りを呼びかけてきた。

 8月上旬に次々と誕生し、親鳥に寄り添う愛らしいひなが人々の心を和ませた。相談を受け、4日午後に親子を湖岸に引っ越しさせた市職員は「マンション住民の心のぬくもりでかえったひなたち。たくましく成長してくれるはず」と話していた。

© 株式会社京都新聞社