ムバッペを巡る状況は悪化? レアルは動く気なし、PSGはチームに加えず構想外メンバー扱い

[写真:Getty Images]

去就が不透明なフランス代表FWキリアン・ムバッペ(24)だが、クラブでの立場はより一層難しいものになるようだ。フランス『レキップ』が伝えた。

パリ・サンジェルマン(PSG)との契約は、2025年夏までと見られた中、最後の1年は延長オプションであることが発覚。このオプションを現時点で行使しない旨をムバッペが表明し、今夏は大きな騒動が起こっている。

この言葉通りであれば、残り1年でムバッペはフリーとなり、来年夏には自由に移籍が可能に。PSGとしては、当然延長をしてほしいところだが、ムバッペは行使しないことを明言した一方で、今夏の移籍もする気がないと語った。

ムバッペがチームに長く滞在しないのであれば、クラブとしては今夏売却して少しでも現金化したいところ。ただ、移籍の意思を示していないため、それも難しく、PSGは八方塞がりとなってしまった。

その結果、PSGはムバッペをチームから外すことを決断。ジャパンツアーの直前で帯同メンバーから外す措置をとると、7日にからスタートする新シーズンに向けてのトレーニングも、ファーストチームのメンバーとはさせないことを決め、構想外になっている選手たちとさせるという。さらに、今シーズンはベンチに座るか、ベンチ外になる可能性もある状況だ。

延長もせず、移籍もしないと決めたムバッペ。その願いは、昨夏も起こったレアル・マドリーへの移籍と信じられている。1年待ては巨額の移籍金は発生せず、マドリーにとっても獲得しやすくなるとの算段があるとさえ言われている。

一方で、PSGは残る意思がないのであれば、なんとかして売却したいと考え、サウジアラビアからの巨額オファーにも耳を傾けたが、ムバッペがそれを無視。会談も拒否したという。

つまり、マドリーへの移籍一択という状況だが、マドリーも現在全く動く気はないようだ。

『レキップ』によれば、ムバッペが今夏の移籍の意思を示していない以上、マドリーは動く気はないとのこと。オファーを出すどころか、獲得の計画も立てる気はないという。

フランスでは「わがままな子供」とも評されているムバッペ。ムバッペもPSGも折れることがないのであれば、考えられない結末が待っているかもしれない。

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