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江戸時代に朝鮮王朝から来日した「朝鮮通信使」の行列を再現するイベントが6日、長崎県対馬市厳原町であった。新型コロナウイルス禍を経て4年ぶり。色鮮やかな衣装に身を包み、武士や通信使などに扮(ふん)した日韓の市民約250人が市中を練り歩いた。
5、6両日開催の「対馬厳原港まつり」のメイン行事。同行列は地元住民らが1980年から始めた。
韓国側からは舞踊団や音楽隊など約70人が参加。日本に初来航した朝鮮通信使船の復元船の前から出発し、太鼓やラッパ、笛の音を響かせながら約30分間行進した。沿道には見物客が詰めかけ、写真撮影などを楽しんだ。
対馬博物館では、両国の代表者が友好を誓う“国書”を交換。宗対馬守(つしまのかみ)の役を務める初村久藏市議会議長は「対馬は日韓交流の最前線として重要な役割を果たさなければならない」と強調。通信使正使役の鄭在貞(チョンジェジョン)ソウル市立大名誉教授は「今後両国にどのような困難があっても、信じ合いながら交流していくことを心から願う」と応え、固い握手を交わした。