源氏物語のまち、光で彩る 京都・宇治で七夕のライトアップ 寺の夜間拝観も

虹色にライトアップされた朝霧橋(3日、いずれも宇治市宇治・府立宇治公園)

 旧暦の七夕に合わせた観光イベント「京の七夕 in Uji」が4日夜、京都府宇治市宇治の府立宇治公園(塔の島、橘島)周辺で始まった。宇治川に架かる朝霧橋や川岸、観光施設、寺など多彩なスポットがライトアップされ、幻想的な夜を演出している。11日まで。

 「京の七夕」は京都市内を中心に2010年から開かれてきたイベント。宇治市では昨年から、府や市、市内の観光や商工団体、民間企業などでつくる実行委員会が主催する。

 宇治川べりや塔の島などには期間中、源氏物語・宇治十帖をテーマにした灯籠や、竹を球形に組み合わせた「風鈴灯」を設置。映像制作会社「ネイキッド」(東京都)によるちょうちんの貸し出しも各所であり、足元に投影される光のアートを楽しみながら散策できる。

 興聖寺でも期間中、源氏物語にちなんだ光のアートが投影され、夜間特別拝観を実施する。天ケ瀬ダムも10日にライトアップする。

 橘島や「お茶と宇治のまち歴史公園・茶づな」などにはササを設置し、来場者が短冊を飾れるようにしている。このほか、期間中には周辺施設や商店街で夜祭りなどの関連イベントが開催される。

ライトアップされた、宇治川にかかる朝霧橋

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