【韓国】ロッテエナジー、スペインに銅箔工場設立へ[製造]

韓国ロッテグループで2次電池素材メーカーのロッテエナジーマテリアルズ(旧日進マテリアルズ)は7日、5,600億ウォン(約610億円)を投じてスペイン・カタルーニャ州に電気自動車(EV)バッテリー向けのハイエンド銅箔(どうはく)を生産するスマートファクトリーを建設すると発表した。年産規模は3万トンで、2025年の完工を目指す。聯合ニュースが伝えた。

新設する工場は敷地面積44万500平方メートルで、年産10万トンのハイエンド銅箔生産施設を建設できる規模。将来的には、太陽光発電向けの敷地として約50万平方メートルを確保する計画だ。

スペイン政府は同社のスマートファクトリー建設により数百人の雇用創出を期待しており、各種インセンティブの提供など支援を行う。また、カタルーニャ州は太陽光など再生可能エネルギーを基盤とした安定的な電力網を保有しており、事業場で使用する電力を100%再生可能エネルギーに切り替える「RE100」の基準も満たしているという。

■28年には年産24万トン規模に

ロッテエナジーマテリアルズは現在、国内で2万トン、マレーシアで4万トンの計6万トンの銅箔を生産している。今後も継続的な増設を行い、28年には年産規模を24万トンまで拡大する目標を掲げている。

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