【台湾】世界ノートPC出荷、3Qは横ばい予想[IT]

台湾電子時報系の市場調査会社、デジタイムズ・リサーチは7日、2023年第3四半期(7~9月)の世界のノートパソコン出荷台数が前四半期比で横ばいになるとの予測を示した。第2四半期(4~6月)の出荷台数は前年同期比5.5%減、前四半期比20.9%増だった。

六大ブランドの第3四半期の出荷台数は、華碩電脳(ASUS)が前四半期比10万台以上増え、5位になると予測。第3四半期は例年の需要期となり、第2四半期に好調だった中間価格帯や高価格帯のゲーミング向け、中間価格帯のコンシューマー向け製品が引き続き伸びるとみている。

宏碁(エイサー)は20万台以上減の6位と予測。北米の教育向けの販売不振が目立つほか、欧米や東南アジア市場の需要期を受けた出荷の強い回復がみられないためと指摘した。

首位は米ヒューレット・パッカード(HP)で3万台以上減。このほかは◇2位:中国・聯想集団(レノボ・グループ、15万台以上増)◇3位:米デル(約50万台増)◇4位:米アップル(20万台以上減)◇7位:中国の華為技術(ファーウェイ、1万台以下減)——と予想した。

デジタイムズ・リサーチの蕭聖倫アナリストは、第3四半期について、教育向け製品のコスト上昇や、ブランドの新製品に対する保守的な戦略が不利に働き、需要期の効果に影響すると分析。第4四半期(10~12月)は前四半期比1桁減になるとみている。

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