笑顔と元気復活 きよさと坊太郎祭り 聖水みこし清里区内を渡御

区内を渡御後、会場入りする聖水みこし。会場内を3周した

清里区の夏の一大イベント「きよさと坊太郎祭り」が5日、同区岡野町の清里中駐車場で開かれた。今年は4年ぶりに、坊ケ池の水を載せた「聖水みこし」が区内を渡御。さまざまなステージイベントのほか飲食のブースが多数出店し、家族連れらでにぎわった。

坊ケ池を出発した聖水みこしは、池にすむ龍神の子ども「坊太郎」役を先頭に、約80人の担ぎ手が参加し区内13キロを練り歩いた。

今年は聖水みこし渡御20周年。節目を祝い、神通力で坊ケ池とつながっているとされる、上越市寺町2の善導寺にある「龍神井戸」の水が持ち込まれた。坊ケ池の聖水と「合体」すると、会場から歓声が上がった。

坊太郎役の女性(32)は「各町内で歓待され、坊太郎は地域に愛されている存在と実感した。20回目の節目に参加できてうれしい」と笑顔で話した。

出店は14ブースが出店する盛況ぶり。清里中生徒は初出店でチョコバナナを販売し、好評を得ていた。家族5人で訪れた、三和区日和町の佐藤穂乃花さん(6)は「射的やスーパーボールすくいをした。かき氷も食べた」と満喫していた。

実行委員長の中村登さん(53)は「人出も出店数も新型コロナ前の規模に戻った。みんなの笑顔と元気が見られてうれしい」と喜びを語った。

夜は約130発の花火が打ち上げられ、祭りはフィナーレを迎えた。

坊ケ池と「龍神井戸」の水が合体

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