山形、宮城両県議会による交流議員連盟の総会・意見交換会が7日、仙台市のパレスへいあんで開かれた。観光戦略、交通、定住支援、空き家対策の四つの分科会で、両県の発展や交流拡大に向け連携して取り組むべき課題について意見を交わした。
毎年交互に開いているが、新型コロナウイルスの影響で書面開催が続き、対面実施は3年ぶり。両県の県議約80人が出席した。1年任期の役員改選では、会長に宮城県の菊地恵一議長、副会長に本県の森田広議長を選任した。
「多様で重層的な環状交通ネットワークの形成推進」の分科会では、両県を結ぶ横軸道路の高規格化を求める意見が相次ぎ、県都を結ぶ国道48号については、本県議メンバーから「仙台、宮城も運動に積極性を出してほしい」との注文が出た。JR東日本の発表で輸送密度が低いとされた陸羽東線についても議論を交わした。
宮城学院女子大の宮原育子教授(高畠町在住)が「仙山圏の強みを活かしたアフターコロナの観光交流について」をテーマに特別講演した。