台風6号接近 緊張高まる 備え急ぐ宮崎県民

台風6号接近に備え、ビニールハウスの状況を確認するブドウ農家=7日午後、小林市北西方

 9日にかけて本県に接近するとみられる台風6号。昨年の台風14号で相次いだ土砂災害や浸水被害などの記憶が残る県内では緊張感が高まっている。被災地域の住民は早めの避難を意識し、収穫期を迎えた農作物の生産者は暴風対策を急ぐ。大型量販店には7日も多くの客が訪れ、非常食や乾電池などの防災用品を買い求めた。
 昨年9月の台風14号による耳川の氾濫で、事業所を含め18の建物が浸水被害を受けた美郷町西郷の和田地区。県は7月までに、堆積した土砂約1万8千立方メートルを撤去した。同地区区長で元町長の尾畑英幸さん(73)は「心配なのは台風のスピードと雨量。雨がひどくなるようであれば、住民に早めの避難を呼びかけたい」と気を引き締めた。

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