栃木県と那須の「図柄入りナンバー」デザイン決まる 10月23日交付開始

正式決定した県版図柄入りナンバープレート

 自動車のナンバープレートに地域独自の図柄を採用できる「図柄入りナンバー」について、国土交通省は8日、県と那須市町村会(大田原市・那須塩原市・那須町)から申請のあった2種類のデザインを決定したと発表した。9月25日から申し込みを受け付け、10月23日から交付を開始する予定。

 図柄入りナンバーは、地域の名所や名産品などの観光資源を描き、「走る広告塔」として魅力を発信しようという同省の取り組み。

 県が申請し「宇都宮」「とちぎ」「那須」ナンバーのいずれでも使用できる図柄は、「いちご王国」の本県を象徴する大小の真っ赤なイチゴと白い花をあしらい、背景には自然の豊かさや人の温かさをイメージした黄緑など3色を使用した。

 那須市町村会が申請し、那須ナンバーでのみ使用できる図柄は、虹の架け橋と2市1町のマスコットキャラクターや特産、文化財などを盛り込んだ。いずれの図柄も県民から案を募り、有識者らでつくる審査会や実行委員会の審査を経て決定した。

 図柄入りナンバーは新車・中古車購入時のほか、今乗っている車でも番号を変えずに交換できる。交付料金に加え、千円以上の寄付をするとフルカラー版を選べる。寄付金は導入地域の公共サービス改善や観光振興などに充てられる。寄付金なしの場合はモノトーン版となる。

 デザイン決定を受け、福田富一(ふくだとみかず)知事は「本県の魅力発信にもつながると考えており、県民にはぜひ付けてほしい」、那須市町村会会長の渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)那須塩原市長は「那須地域の観光資源や魅力を地域外の人に発信してほしい」とコメントした。

正式決定した県版図柄入りナンバープレート(左)と那須のデザイン

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