敦賀気比高校野球部の東哲平監督が続投…本人の退任意向に学校側が強く引き留め「もう一度福井県に優勝旗を」

東哲平監督

 高校野球の第105回全国選手権記念福井大会で敗退後、退任の意向を示していた敦賀気比野球部の東哲平監督(43)について同校は8月8日、引き続き監督を務めると発表した。

 東監督は7月25日の準々決勝で敗れた後、報道陣に「この夏で区切りを付けたい」と退任の意向を明かした。古谷清和校長によると翌日、学校側に意向を伝えたという。しかし学校側は実績と指導力を評価し強く慰留し先週末、監督が続投を承諾した。

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 東監督は8日、同校で取材に応じ「学校や周りの人の『敦賀気比高として、もう一度全国制覇を目指していきたい』という言葉が心に響き、その気持ちに応えたいという思いが出てきた」と続投の理由を述べた。さらに「また一から気持ちを新たにし、もう一度福井県に優勝旗を持って帰れるようなチームを子どもたちと一緒につくっていきたい」と話した。

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 東監督は母校の同校野球部コーチを経て、2011年に監督に就任。15年春の選抜大会で春夏を通じて福井県勢初の優勝に導いた。監督として甲子園春夏通算21勝を上げている。

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