京都府京丹波町の篠原体育館でこのほど、蹴鞠(けまり)の体験会が開かれた。地元で普及に努める「けまり鞠(きく)遊会」の指導で親子ら13人が体験。コントロールに苦戦しながら、心を一つにしてラリーをつないだ。
蹴鞠を通じた地域おこしのため町国際交流協会と町観光協会、鞠遊会で6月に結成した「チーム京丹波発足準備委員会」などが企画し、鞠遊会の池田游達代表(72)=同町=らが教えた。
まりの素材になるシカ皮を求めて移住した池田さんは、なめした後でにかわやおしろい、卵白を塗り、中に麦を詰める制作工程を説明。傷みやすいシカ皮の代わりにヤギ皮のまりなどで体験した。
高い位置からひもでつったまりを蹴るなど古典的な練習をした後、円形に並んでラリーに挑戦。「ひざを伸ばしてふりこのように」と教わった児童らは丁寧に蹴り、5回続くと歓声が上がった。
丹波ひかり小3年の女児(8)は「難しかったけれど、うまく蹴ってつなげられるようになった」と喜んだ。