Bリーグ千葉の小川伸也コーチが故郷の高校生に熱く指導 「ミスしないのは限界に挑戦していない」

小川さんから実践的なドリブルを学ぶ高校生たち(滋賀県彦根市・彦根翔西館高第2体育館)

 バスケットボールBリーグ1部千葉ジェッツのトップアシスタントコーチ小川伸也さん(39)による技術指導が5日、滋賀県彦根市の彦根翔西館高の第2体育館で行われた。同高のバスケットボール部員が、Bリーグの滋賀レイクスターズでも活躍したあこがれのプレーヤーから実践的な指導を受けた。

 小川さんは滋賀県長浜市出身で、現役引退後はBリーグの京都ハンナリーズのヘッドコーチも務めた。ふるさとへの恩返しとして、リーグのオフ期間中の7月末~今月、「バスケットボールキャンプ」と題して湖国の高校や小学校などの5チームを回り、競技力の向上を図っている。

 この日は、全国大会出場を目指す彦根翔西館高の男子バスケットボール部の1~3年生13人が参加。小川さんは個人のスキルアップを狙い、味方とのスペースの取り方や、ディフェンスを想定した実践的なドリブルなどを繰り返し指導した。「ミスをしないのは限界に挑戦してない証拠」「分からなくてもいいから全力で取り組んで」と熱い言葉をかけながら、選手たちをもり立てた。

 岩井翔生主将は「小川さんは視野が広い選手だった印象が強く、プロで培ったスキルやメンタルを学びたいと指導を楽しみにしていた。やったことがないドリブルはバランスが崩れ、難しかった」と充実した表情で汗を流した。

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