都内で続々「学びの場」体験・模擬裁判&バリアフリーイベント

夏休みも中盤を迎え、都内では様々な小学生向けのイベントが開催されています。8月8日行われたのは港区で模擬裁判、そして品川区ではバリアフリーを学ぶイベントと、この夏、子どもたちはどんなことを感じ何を学んだのでしょうか?

8月8日、港区の法律事務所で開催されたワークショップ。参加した児童らが検察官・弁護人・裁判官のチームに分かれ、本番同様の流れで裁判を行うというものです。今回は「被告人の男性が道路上で現金が入った封筒を女性から奪った容疑」という設定で行われました。また、間には作戦会議の時間も設けられ、それぞれのチームが裁判の進め方について話しあう姿も見られました。

検察チーム:「ヨネさん(被害者)に対してどんな(質問を)何でヨネさんは封筒を持ってたの?」
弁護士チーム:「視力が悪いから眼鏡をかけてたってことだから」

実際に判決も下され、児童らは真剣な様子で司法制度について学んでいました。

検察チーム参加者:「怪しいところはいっぱいあったんですけど、そこをなんか有罪って決めつけられるようなところを見つけるのが難しかったです」
弁護人チーム参加者:「裁判官の判決の時もすごくみんな真剣な顔をしてたから、すごくみんなまじめだなって思って緊張しました」
法律事務所担当者:「いろんなことを聞き出して、自分の頭で考えて自分の意見を言うってことをぜひ大事にしてもらって、それを将来に活かして欲しいなって思います」

この夏、小学生の学びの場はほかにも。品川区では、小学生たちがバリアフリーについて学ぶイベントが開催されました。講師の一人は、小平市出身の有安諒平選手。ボートとスキーで、夏と冬、両方のパラリンピックに出場した二刀流です。

有安選手:「パラスポーツをやっている選手たちと触れ合うという機会は少ないと思うので、夏休みの1ページとして色がついたら嬉しいなと思います。」

視力に障害がある有安選手から小学生たちは、点字ブロックの意味を教えてもらうなど、自分たちの暮らしの中にあるバリアフリーについて学びました。また、自家用車に車いすを積み込む様子を見学したり、実際に車いすに乗っての操作を初めて体験しました。

その後、応用編として、車いすバスケのシュートにも挑戦。初めはなかなかコツをつかめなかった子どもたちでしたが、最後は見事にゴール。夏休みの1日、子どもたちが学んだのはバリアフリーの大切さと何事も諦めずに頑張る気持ちでした。

参加した小学生:「シュートを入れた時とか、その時の瞬間がすごくうれしかったです。(Q:来年もこんなイベントが行われたら)参加したいです」

© TOKYO MX