富山商、延長十二回惜敗 夏の甲子園1回戦、鳥栖工(佐賀)に2-3

延長12回の末に惜敗し、悔しそうな表情で引き揚げる富山商ナイン=甲子園球場

 第105回全国高校野球選手権第4日は9日、甲子園球場で1回戦を行い、第1試合に登場した県代表の富山商(9年ぶり17度目)は、佐賀代表の鳥栖工(初出場)に延長十二回タイブレークの末、2-3でサヨナラ負けを喫した。富山県代表は夏の甲子園で3年連続の初戦敗退となった。

 富山商は二回、4番福田が右中間を破る三塁打で出塁。6番鶴田の遊ゴロで生還して1点を先制した。

 先発したエースの上田は序盤から球が浮き、制球に苦しんだ。三回に鳥栖工の1番鐘ケ江に中前適時打を浴びて同点とされた。

 その後は両校とも好機を生かせず、九回を終え1-1の同点で延長タイブレークに突入。富山商は十一回1死一、三塁で、捕逸の間に三走の足谷が生還して勝ち越したが、その裏に再び追い付かれ、十二回に失策で1点を失い敗れた。

アルプスの大声援を受け、力投する上田
試合終了のあいさつを終え、ベンチに戻る富山商ナイン

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