無免許運転も…議員続ける意向 中山県議に有権者から厳しい声 専門家は「議員辞職すべき」(静岡県)

無免許運転が発覚した静岡市清水区選出の中山真珠県議は9日、謝罪した上で議員を続ける意向を示しました。免許の失効に気づいた後も運転を続けた中山県議に対し、専門家や地元の有権者から厳しい声もあがっています。

(中山真珠県議)

「大変、申し訳ございませんでした」

9日、会見を開き無免許運転について謝罪した、静岡市清水区選出の中山真珠県議。免許の失効に気付いた後も車を運転し、8月4日、静岡市葵区で違反切符を切られた際、警察官に免許の提示を求められ「無免許運転」が発覚しました。中山県議は「少し考えたい」としながらも、議員を続ける意向を示しました。

(中山 真珠 県議)

「辞めることで責任を取るというよりは、今回のことを深く反省し、一層仕事にまい進することで罪を償っていきたい」

地元の有権者はどう思っているのでしょうか。

(清水区民)

「やめてもらいたいね、県議会議員でしょ、法を守らないのはどうかと思う」

(清水区民)

「議員を続けること自体はいいけど、無免許運転というのはね」

Q:議員を辞めろとはならない?

「そういうのはまだいいんじゃないですか、これからの人だから」

元県職員で県内の政治・行政に詳しい静岡産業大学の小泉祐一郎教授は「故意で無免許運転をしていた」と厳しく指摘します。

(静岡産業大学 小泉 祐一郎 教授)

「過失ではなく、故意に無免許運転をした問題が大きい、県議会議員という(職責の)重さからいって誠にあるまじき行為」

県議会県議会をめぐっては7月、自民党会派が川勝知事への不信任決議案を提出しましたが、知事を支える「ふじのくに県民クラブ」18人が反対したため、可決に必要な出席議員の4分の3となる51議席までわずか1票届かず、否決されました。今回の問題を受け、中山県議は所属する「ふじのくに県民クラブ」から除名され、無所属となりましたが、今後、川勝県政への影響はあるのでしょうか。

(静岡産業大学 小泉 祐一郎 教授)

「無所属議員になったからといって、議員にとどまった場合、知事に対して批判的な勢力の方に変わるとは考えにくい。仮に、議員を辞職した場合にも67人の4分3、“不信任案”は可決にならない、直ちに“不信任案”が今後、可決の可能性が高まるということはない」

4月の県議選で史上最年少で当選し、わずか4か月たらずで不祥事を起こした中山県議。このまま辞職せずに議員を続ける意向を示していることについて小泉教授は…

(静岡産業大学 小泉 祐一郎 教授)

「過ちを認めていったん辞職して次の選挙で審判を仰ぐ、潔い姿勢をとった方が政治家としてはこれから将来もあるので、個人的にはいいと思う」

中山県議に対しては、自民と公明が辞職勧告決議案を提出する方針を示しています。

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