「赤い悪魔」がソロデビュー!マンチェスター・ユナイテッド、23-24新サードユニで“レッドデビル”へ敬意を表す

プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドとキットサプライヤーのadidasは8日、2023-24シーズンに向けた新サードユニフォームを発表した。

今回のユニフォームではクラブ史上初めて“赤い悪魔”のみを左胸に配している。

Manchester United 2023-24 adidas Third

マンチェスター・ユナイテッド 2023-24 adidas サード ユニフォーム

23-24新サードユニフォームは、ホワイトを基調に各部をレッドで統一するクラシックなスタイル。左胸には通常のエンブレムではなく“赤い悪魔”を単体で配置し、ついにこの象徴がソロデビューを果たした。

今回のデザインは、FAカップを優勝した1908-09シーズンのユニフォームに着想を得たという。それは恐らく1907年頃から1910年頃まで着用したホワイトのアウェイユニフォームだと思われる。

襟の内側にはホームユニフォームのデザインに使われた薔薇の花を描き、背面の首元には通常のエンブレムをデザインする。

パンツはホワイトでソックスはレッドが基本のスタイル。パンツに関してはレッドのチェンジ用も用意されている。

このユニフォームは、クラブのシンボルである赤い悪魔に敬意を表したデザイン。それを際立たせるために、全体のデザインを意図的に控えめなものにしたという。

ユナイテッドの代名詞でもある赤い悪魔だが、なぜこのタイミングでの起用なのか。そもそも一体いつからユニフォームに登場したのだろうか。

ユナイテッドのファンならご存知かもしれないが、赤い悪魔の起源は近隣のサルフォード市で活動するラグビーチームに付いたニックネームだった。

サルフォード(現在のサルフォード・レッドデビルズ)という赤いジャージを着るラグビーチームがフランスの大会で躍進し、現地のメディアに赤い悪魔と呼ばれたのが最初で、そのままチームの愛称に定着したという。それをユナイテッドが拝借してエンブレムに落とし込んでいる。

赤い悪魔のエンブレムが初めてユニフォームの胸に付いたのは1973年のこと(※1972-73シーズン説もあり)。伝説の選手ジョージ・ベストがいた時代である。

その後、デザインは数度のマイナーチェンジを経て1998年に現在のエンブレムが完成。以降は変わることなく使い続けられている。

1973年に赤い悪魔がユニフォームに初登場してから、今年でちょうど50周年という節目。敬意を表するには最適のタイミングかもしれない。

今回の新ユニフォームのプロモーションには、90年代から2000年代前半のユナイテッドを支えた“闘将”ロイ・キーンが登場!

adidasの23-24新ユニフォームのプロモーションには、「リヨンのソニー・アンデルソン」「アヤックスのヤリ・リトマネン」など、90年代から2000年代のレジェンド登場が目立つ。

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赤い悪魔がソロデビューの記念すべき新サードユニフォームは、クラブ公式オンラインストアやadidasオンラインストアで販売中。

間もなく開幕する2023-24シーズンのイングランド・プレミアリーグ。ユナイテッドは開幕節でホームにウォルヴァーハンプトンを迎え撃つ。

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