タイ、タクシン派など8党で連立 親軍派との協力が焦点

連立協議を巡る記者会見に出席した「タイ貢献党」のチョンナン党首(右)と「タイの誇り党」のアヌティン党首=7日、バンコク(AP=共同)

 【バンコク共同】下院総選挙後の新政権発足が難航しているタイで、第2党のタクシン元首相派「タイ貢献党」は9日、第3党「タイの誇り党」など計8党による新連立を発表した。首相選出に必要な票数には届かず、親軍派を含めた他政党との協力が焦点となる。

 首相選出選挙は下院(定数500)と軍が任命した上院(定数250)の合同で実施され過半数の賛成が必要となるが、8党の合計は238議席。上院の支持を得られなければ、再び首相を選出できない可能性がある。

 貢献党は不動産開発大手の元最高経営責任者セター氏を擁立する。親軍派「国民国家の力党」との連立も取り沙汰される中、貢献党の党首は9日、協力を否定しなかった。

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