小学校で女子児童に強制わいせつ 元教諭の男(36)に懲役2年・執行猶予5年の有罪判決 広島

広島県内の小学校で女子児童の体を触るなどして、強制わいせつの罪に問われた元小学校教諭の男に、広島地方裁判所は、懲役2年・執行猶予5年の判決を言い渡しました。

判決によりますと、広島県内の小学校に勤務していた元教諭の無職の男(36)は、2019年に小学校の一室で、当時10歳の女子児童の服を脱がせ、体を触るなど、わいせつな行為をしました。

判決では、「犯行態様は悪質。被告人は児童に対して恋愛感情を抱いていたなどと供述するが、犯行を正当化するものでは一切なく、動機や経緯にくむべき点は全くない。本件犯行前にも児童に対してわいせつな行為をしたとも供述しており、常習的な犯行の一環だったことがうかがわれる。児童の性的自由が侵害され、今後の心身の健全な育成にも重大な悪影響が出ることも懸念される」と指摘しました。

一方で、「被告人の刑事的責任は相当重く、実刑に処することも十分検討に値するが、謝罪の意志と被害回復に向け努力する意向を示している。また、実父が今後の監督を誓約していることなどから、更生し被害回復に努める機会を与えるべく、今回に限り執行を猶予するのが相当」と述べました。そして、懲役2年・執行猶予5年の判決を言い渡しました。

県教委は、男を2021年に懲戒免職処分とし、その後、県警はことし5月に男を強制わいせつの疑いで逮捕していました。

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