鎌田大地が加入!ラツィオの「歴史上最強のベストイレブン」

今夏のマーケットで鎌田大地が加入することになったイタリア・セリエAの名門ラツィオ。ビアンコチェレステ(水色と白)のユニフォームがトレードマークの歴史あるチームだ。

それに合わせて今回は「ラツィオでプレーした歴史上最高のベストイレブン」をご紹介しよう。

GK:ルカ・マルケジャーニ

ラツィオ所属:1993~2003

5つのクラブでプレーした名GK。ジェシ、ブレシア、トリノ、キエーヴォ・ヴェローナにも所属したが、ラツィオでは1993年から10シーズンに渡ってプレー。セリエAで745分間無失点という記録も達成している。

ゴールキーパーでは他にもアンジェロ・ペルッツィやロベルト・ロヴァティがピックアップされている。

右SB:パオロ・ネグロ

ラツィオ所属:1993~2005

ネグロはボローニャ、ブレシアでプレーした後にラツィオへとやってきたディフェンダーだ。1993年から2005年まで12シーズンに渡ってプレーし、サイドバックとセンターバックの両方でチームに貢献。8つのメジャータイトルを獲得している。

右サイドバックでは他にもマッシモ・オッドがピックアップされていた。

CB:アレッサンドロ・ネスタ

ラツィオ所属:1993~2002

ミランの印象が強いかもしれないが、実はラツィオの下部組織で育ったアレッサンドロ・ネスタ。プロデビューから9シーズンに渡ってプレーし、ファビオ・カンナヴァーロらとともに同世代最高のセンターバックに成長した。

その圧倒的なマーキング能力とクレバーさでセリエAの並み居るストライカーを抑え込み、イタリア代表でも中心的な存在として長く活躍。ラツィオの財政難によって移籍したミランで構成したマルディーニやコスタクルタとの最終ラインはまさに歴史上最高クラスのクオリティだった。

CB:シニシャ・ミハイロヴィッチ

ラツィオ所属:1998~2004

悪魔のような左足を備えていたシニシャ・ミハイロヴィッチ。1998年にサンプドリアから加入し、その初年度にはディフェンダーながら8ゴールを決める活躍を見せた。古巣との試合ではなんとフリーキックだけでハットトリックを達成している。

なお、他にもセンターバックでは60~70年代の名DFジュゼッペ・ウィルソン、そしてマンチェスター・ユナイテッドから加入したヤープ・スタムがピックアップされている。

左SB:ジュゼッペ・ファヴァッリ

ラツィオ所属:1992~2004

90年代から2000年代にかけて活躍したファヴァッリ。バランサー系のサイドバックを代表する選手であり、ラツィオの左サイドを長い間任された。ネスタ退団後にはキャプテンも務めるなど広く信頼された。

他にも左サイドバックとしては同時代にチームメイトだったジュゼッペ・パンカロがピックアップされているが、この両者はむしろ右と左で両サイドを組むことが多かった印象だ。

DMF:ルチアーノ・レ・チェッコーニ

ラツィオ所属:1972~1977

1973-74シーズンにセリエAを制覇したラツィオの中心的な存在。ギュンター・ネッツァーと似た金髪の容姿を持っていたという彼は、フォッジャから1972年に加入し、そのスタミナと勤勉さで中盤を締める存在になったという。

1974年のワールドカップにも出場するなど名選手への道を歩んでいたが、1977年に宝飾店で射殺されてしまった。当初は彼が冗談で強盗の真似事をしたところ撃たれた…と裁判で決定づけられていたが、2015年の再審でそれが否定されている。その時レ・チェッコーニはまだ28歳であった。

DMF:ディエゴ・シメオネ

ラツィオ所属:1999~2003

現在アトレティコ・マドリーで長期政権を築いている名監督。ラツィオでは1999年から2003年まで所属し、アルゼンチン人選手が多いチームの中でタフな守備的MFとして活躍した。1999-2000シーズンのセリエA制覇に大きく貢献している。

守備的MFとしては他に上記のマティアス・アルメイダ、フアン・セバスティアン・ベロン、デヤン・スタンコヴィッチらがピックアップされている。

SMF:パヴェル・ネドヴェド

ラツィオ所属:1996~2001

副会長も務めたユヴェントスの印象が強いものの、彼がイタリアに挑戦した際に所属した最初のクラブはラツィオだった。1996年にスパルタ・プラハから加入し、すぐさまチームに欠かせない万能ウインガーとして大ブレイクしている。

もちろん1999-2000シーズンにはラツィオの歴史上2度目となるスクデットに貢献し、それからユヴェントスへと大金で引き抜かれていった。

SMF:ディエゴ・フゼール

ラツィオ所属:1992~1998

ミランとフィオレンティーナでプレーした後、1992年にラツィオへやってきたディエゴ・フゼール。ボランチもこなせるサイドハーフで、攻守への貢献とスタミナ、アシスト能力を備えていたバランスのいい選手だった。

ラツィオを離れてからはパルマを経てライバルのローマに移籍したものの、それでもラツィアーレは彼への愛を失わなかった。

FW:シルヴィオ・ピオラ

ラツィオ所属:1934~1943

ラツィオ在籍中に2度のセリエA得点王に輝き、総計149ゴールを決めたストライカー。イタリア全体でも歴史上最も偉大なFWの一人に数えられる選手であり、現代でも「3つのクラブで得点王になった」男は彼しかいない。

またセリエAでは274ゴールを記録し、リーグの最多得点者として今もその名を残している。戦術的に知的で、豊かなビジョンを持ち、巧みなコントロールでゴール前で素晴らしい打開力を発揮した一方、ピッチ外ではとても控えめな性格で目立つことを嫌ったとか。

FW:ジュゼッペ・シニョーリ

ラツィオ所属:1992~1998

ラツィオ在籍中に3度のセリエA得点王に輝いたジュゼッペ・シニョーリ。1993年、1994年、そして1996年と圧倒的な決定力を誇り、キャリアの頂点を極めたものの、エリクソン監督に嫌われたため1998年にサンプドリアへと売却されるという不運な終わりを見せた。

鋭い加速と勤勉さを備えた小柄な左利きのストライカーで、強力かつ正確なシュートを武器にゴールを量産。フリーキックやペナルティキックのスペシャリストでもあり、さらに自らファウルを誘ってそれを奪えるタイプであった。

【関連記事】本田!鎌田!ガンバ大阪のジュニアユース→高校他でプロとして成功した「最強イレブン」がこれ

なお、FWでは他にもマルセロ・サラス、トンマーゾ・ロッキ、ブルーノ・ジョルダーノ、ジョルジョ・チナグリア、エルナン・クレスポなどが候補になっている。

© 株式会社ファッションニュース通信社