高校生たちがアイディアを出し合い「ヘルメット着用を呼びかける」PR動画制作

 自転車のヘルメットの着用が今年(2023年)4月から努力義務化されたことを受けて、高校生たちが9日にアイデアを出し合ってヘルメットの着用を呼びかけるPR動画を制作しました。

 このプロジェクトは、通学などで自転車に乗るときのヘルメットの大切さや着用をPRしようと、宇都宮市が企画したもので、市内の高校生14人が動画を制作しました。

 高校生たちはグループに分かれて、SNSで流行しているセリフなどを使い、若者ならではの視点で30秒から1分ほどの長さの動画の構成を考えていきました。また、構成のほか撮影や編集なども自ら行います。自分のスマートフォンを使って角度や演技など細かいところまでこだわり、何度も同じシーンを撮り直していました。

 今年の4月にヘルメットの着用が努力義務となりましたが、宇都宮市によりますと、ヘルメットを付けることで髪型が崩れるなどの理由から、ネガティブなイメージを持つ人が多いといいます。

 しかし、警察庁の統計では、自転車による事故でヘルメットを着用しているときとそうでないときを比較すると着用していないケースでは致死率が約2.1倍上がるといいます。また、自転車に乗っていた人が事故で亡くなったケースの半数以上が頭を強く打ったことが原因だったということです。

 高校生たちはヘルメットの重要性を多くの人に訴えようときょうは5本の動画をつくりました。制作された動画は、後日、市のホームページなどで公開されるということです。

© 株式会社とちぎテレビ