“八方ふさがり”のルカク、チェルシーで個別トレーニングに励む

写真:いまだ去就が定まっていないルカク ©Getty Images

2023-24シーズンに向けた去就がいまだに決まっていないベルギー代表FWロメル・ルカク。現在は保有権を持つチェルシーの施設でトレーニングを行っている。ただしトップチームからは離れ、パーソナルフィットネスコーチをつけて個人トレーニングを行っているという。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。

チェルシーのU-12チームに所属する選手のインスタグラムでは、チェルシーのトレーングウェアを着用するルカクとのツーショット写真が投稿された。新シーズンに向けて、チェルシーのトレーニング施設を使用しているようだが、チームを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督の構想からは外れており、新天地を探す必要に迫られている。

昨シーズンはインテルに所属し、公式戦37試合14ゴールの好成績を残しただけに、ルカク自身はインテルへの移籍を希望していると言われており、またインテルもルカクの完全移籍に向けた準備を進めていた。しかし、最近になってルカク自身がユヴェントス移籍を希望するようになり、これを受けてインテルが獲得に難色を示し始めているという。

ユヴェントスはセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチの放出に動いており、移籍金をおよそ3500万ポンド(約63億9620万円)に設定している。チェルシー側はルカクに金銭をプラスした形でのトレードを画策しているようだが、ポチェッティーノ監督はヴラホヴィッチのことを戦力として評価しておらず、彼をチームに加えることを拒否しているそうだ。

また、ユヴェントスのウルトラス(過激派サポーター)の一部メンバーが「ルカクはミラノに留まれ」などと書かれた横断幕を本拠地アリアンツ・スタジアムに掲げた画像をアップしており、ユヴェントスへの移籍を拒否する構えを見せている。

もちろんインテルのサポーターも、宿敵ユヴェントスへの移籍を望んだルカクの加入はもはや望んでいない。

また、サウジアラビアからのオファーも届いているようだが、ルカク自身がヨーロッパでのキャリア継続を望んでいるため、選択肢からは除外している。

チェルシー、インテル、ユヴェントスのいずれからも望まれておらず、まさに“八方ふさがり”のルカク。個人トレーニングだけではコンディション維持も難しいと思われるが、新シーズン開幕までに新天地を見つけることはできるだろうか。

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