ネクスコ中日本で渋滞予測を行っている、渋滞対策のプロ、高速道路ドライブアドバイザーの林修平さんに話を聞きます。
Q:新型コロナが5類に移行して初めての夏休み、車の通行量は増える?
A:今年は10キロ以上の大きな渋滞が、去年の約2倍に増えると見込んでいます。
11日から16日までの渋滞予測、この地方で15キロ以上と予測しているポイントです。特に渋滞が激しそうなのは、亀山付近です。一宮とか岡崎インターも、必ず渋滞します。
Q:渋滞にはまらない方法はあるんでしょうか?
A:はい当たり前と思うかもしれないんですけども、時間をずらすことが有効です。三重県の頻繁に渋滞するポイントを通過するのにかかる時間をグラフにしました。渋滞するのは午後4時からの4時間ほどで、通常なら40分程度で通過できるところ、渋滞にはまってしまいますと、1時間20分かかってしまうんですね。
でも逆に言えば、午後3時までに松阪ICを通過すれば、半分の時間で通過できるということ。渋滞予測の情報の見方としまして、日付、場所だけではなく、渋滞の開始時刻に注目するのが大事ということ。
Q:台風7号が今接近してきてるんですけどもこの進路も渋滞予測に影響する?
A:台風の進路によっては移動する日にちを変更する方もいらっしゃいますので渋滞予測と異なる場合もございます。また通行止めになる可能性もありますので、予測していない箇所で渋滞が発生するという可能性もあります。
東海道新幹線が計画運休になると、高速道路も通行止めになっている可能性があります。不要不急なお出かけは控えていただくのが一番だと思います。
Q:もし渋滞にはまってしまったらどうするのが一番いいんでしょうか?様々な渋滞回避方法があると思うので、有効かどうか見ていただきたいと思います。
①「混んでいたら、左車線を走る」
②「降り口近くでは走行車線、そのあと過ぎたら追い越し車線」
A:渋滞にはまってしまうと、走行車線でも追い越し車線でもそんなに所要時間は変わりません。それよりも渋滞にはまってしまうと事故のリスクが高くなりますから、むやみに車線変更すると、それだけ事故のリスクが高まってしまいます。渋滞の中では極力車線変更せず、走っている車線をそのまま走っていただくというのが一番いい方法です。
Q: ③「大型トラックの後ろをついていく」
A:大型トラックだとあまりブレーキを踏まない運転してますので、そういう形でもいいと思いますけども、車間距離をとって走っていただくのが一番いい走り方かなと思います。
渋滞にはまってしまいますとどうしても急ぎたい気持ちが出てしまうんですけど、安全というのが一番大切です。車間距離を確保して一定速度で走る、走行の基本を守っていただくと、事故の回避や安全に繋がります。安全運転と渋滞回避ということで楽しい夏休みをお過ごしいただきたいです。