【シンガポール】アサヒグループ、グローバル調達組織を設立[食品]

アサヒグループホールディングスは、シンガポールに完全子会社アサヒ・グローバル・プロキュアメントを設立した。グループ全体の調達機能の統合と高度化を推進する組織となる。

新会社は今年7月に設立。2024年1月に運営を開始する予定だ。従業員数は40~50人規模となる。

グループ初のグローバルで統合した機能組織となる。各国・地域の調達機能を統合し、原材料や資材、間接材などの調達時にグループ企業間でシナジー(相乗効果)を生み出すことが狙いだ。従来は、国・地域ごとに調達活動を行っていた。

カテゴリーマネジメント(単品ではなくカテゴリー化して管理する方法)機能とソーシング(購買条件を規定し、取引先の選択や交渉によって適切な条件を獲得すること)機能を集約。グループ全体の調達総支出額の約5割相当を担う計画だ。

新たな運用モデルも導入。サステナビリティー(持続可能性)とリスク管理をグローバルで推進し、主要なサプライヤーとの戦略的なパートナーシップを強化する。

今後はグループ調達総支出額の9割以上を、アサヒ・グローバル・プロキュアメントを含むアサヒグループの調達機能組織で管理する見込み。24年からの5年間で、1年当たり平均1億米ドル(約144億円)以上の財務効果を生み出したい考えだ。

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