立山に県内外から登山客続々 11日の「山の日」、御来光目当てに宿泊

雄大な山と青々としたみくりが池の景色を楽しむ登山客=立山・同池周辺

  ●天候良く「期待できる」

 11日の「山の日」から3連休が始まるのを前に、北アルプス・立山に10日、富山県内外から大勢の登山客が訪れた。御来光を目的とした人が多く「天気が良いので期待できる」との声も多く聞かれた。室堂(標高2450メートル)付近は快晴となり、家族連れらが青々としたみくりが池を眺め、富山湾まで見渡せる絶景を堪能した。

 県立山自然保護センターによると、10日の室堂周辺は日中快晴が続き、午後3時の気温は24.3度。担当者は「めったにない、いい天気だった」と話した。

 母と弟と一緒にみくりが池周辺を散策していた主婦三塚陽子さん(54)=大阪市=は「景色が最高。気温もちょうど良くて過ごしやすい」と笑顔を見せた。11日は雄山山頂で御来光を拝む予定で「このまま晴れてくれれば」と願った。

 室堂から雄山に向かう途中にある一の越山荘の10日の宿泊客数は約70人で、香川や福島など県外の人が9割ほどを占めている。11、12日の宿泊者はそれぞれ100人ほどで例年と比べて好調だという。オーナーの佐伯光昭さん(62)は「『山の日』が定着してきていると感じる」と話した。

  ●絶景を背景に演奏 室堂で雄山高吹奏楽部

 雄山高吹奏楽部は10日、立山・室堂ターミナル屋上で演奏会を開き、行楽客や登山客をもてなした。

 立山連峰を背景に金管楽器やドラムで、ポップスの「優しいあの子」や校歌など計8曲を披露し、集まった人たちから拍手を受けた。

 立山町と同校の包括連携に基づいて行われた。

立山連峰を背景に演奏する雄山高吹奏楽部=立山・室堂(立山町提供)

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