八尾39度、観測史上最高 猛暑日は累計23日に

噴水で涼をとる子ども=富山市の富岩運河環水公園

  ●台風6号影響、フェーン現象

 10日の富山県内は高気圧に覆われて晴れ、台風6号の影響で暖かく湿った空気が南から流れ込み、フェーン現象で日本海側を中心に厳しい暑さとなった。最高気温は富山市八尾39度、砺波市38.8度、富山市秋ケ島(富山空港)38.7度、南砺市高宮38.6度と4カ所で観測史上最高となり、八尾は全国5位、砺波市9位、富山空港10位の暑さだった。

 全10観測地点で最高気温が35度以上の猛暑日となった。富山空港は19日連続で、今年に入ってからの累計日数は23日を数え、2018年に記録した猛暑日の最多日数に並んだ。気象庁と環境省は県内に熱中症警戒アラートを発表し、11日もアラートを継続し注意を呼び掛けた。

 県内消防機関によると、富山、高岡、射水、砺波、小矢部、黒部、入善、朝日で10~80代13人が熱中症疑いで搬送され、富山の70代と80代男性、射水の50代男性、小矢部の80代女性、黒部の40代女性、入善の50代男性、朝日の80代女性が中等症、高岡の60代女性は搬送時意識があり、残る5人は軽症とみられる。

 富山市の富岩運河環水公園では、噴水の水を浴びて遊ぶ子どもの姿が見られた。

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