相手は強打の慶応…北陸は接戦に持ち込めれば勝機 2023夏の甲子園、8月11日に初戦

慶応との初戦に向けて打撃練習を行う北陸の選手=8月10日、兵庫県の鳴尾浜臨海野球場

 夏の甲子園に7年ぶり出場を果たした北陸(福井)は大会第6日(8月11日)の第3試合(午後1時10分開始予定)に登場し、初戦の2回戦で慶応(神奈川)と対戦する。10日には兵庫県の鳴尾浜臨海野球場で最終調整を行い、万全の準備を整えた。

 割り当てられた2時間のうち半分以上を打撃練習に割いた。レギュラー陣を中心に3カ所でフリー打撃。球に伸びのある相手エース対策としてボールの上部をたたく意識を徹底した。福井大会で上位を担った小南亮太は「上から低く強い打球をイメージして打つことができた」と話した。

 投手陣は全5投手がブルペン入り。30球ほど投げ込んで持ち球の調子を確かめた。笹井多輝主将は「強気でチャレンジャー精神で挑む。春の甲子園では校歌を歌えなかったので、初戦突破し歌いたい」と意気込んだ。

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北陸vs慶応 試合展望

 北陸が、強打の慶応相手に無失点で切り抜けるのは至難の業だろう。福井大会と同様に持ち味の粘りを発揮し、接戦に持ち込めれば勝機が見えてくる。

 福井大会では1~3番がいずれも打率4割超と好調だった。同大会の1、2番コンビだった小南亮太、中浦進優が出塁し、足を使って相手バッテリーにプレッシャーを与えたい。好調を維持する児玉知駿らの一打で得点を挙げられればチームは勢いづく。

 投手陣は継投が有力で、5人が登板に備える。慶応打線は、強豪がそろう神奈川大会で1試合平均8得点以上。序盤から大量失点しないためにも、四球で走者を背負う展開は避けたい。

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