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京都府南丹市日吉町の殿田小で、同町ゆかりの能の名門梅若家の能楽師を招いた授業があった。児童は着物を着付けする様子を見たほか、鼓の音色を聞き、能への関心を深めた。
観世流シテ方の梅若長左衛門さん(67)=東京都=らが来校。視聴覚室に集まった全校約50人に「梅若家は殿田が発祥の地」と紹介した。教員に装束を着せつつ、はかまは左足から先にはくと説明。右からはくのは切腹の時のためだとし、「普通のズボンをはく時も、家に入る時も、左足からにしている」と話した。
強弱を付けて鼓を打ち、しとしと降る雨や大雨を表現すると、児童は音の違いに驚いた。6年の児童(12)は「日本ならではの文化が日吉に昔からあったんだなと感じた」と語った。
梅若さんらは9月24日、同市園部町のアスエルそのべで公演する。