去就不透明のギュンドアン、アーセナルが引き抜きを狙う?

写真:来る新シーズン、ギュンドアンはどこでプレーするのか ©Getty Images

マンチェスター・シティを契約満了に伴って退団し、バルセロナへの移籍を果たしたドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンだが、その立場はいまだに不透明なものになっている。

バルセロナは現在、人件費削減の必要性に迫られており、今夏、新たに加入した選手やクラブとの契約更新が合意に達した選手をラ・リーガに登録できていない状況となっている。

登録されているのはわずかに13名だったが、コートジボワール代表MFフランク・ケシエがサウジアラビアのアル・アハリに移籍したため、現状では12名の登録となっている。

バルセロナに移籍しながらいまだに選手登録がなされていないギュンドアンは「2023-24シーズンのラ・リーガ開幕までに選手登録されなければクラブとの契約を無条件で解除でき、さらに1シーズンぶんの報酬をバルセロナが支払わなければならない」という条項を契約に盛り込んでおり、このまま登録されなければ、この権利を行使して退団する可能性がある。

そしてイギリスのウェブメディア『フットボール・ロンドン』によると、そんなギュンドアンにアーセナルが関心を示しているという。バルセロナ退団となった場合は争奪戦になる可能性が高いものの、同メディアは「アーセナルが有利な立場にある」としている。

アーセナルのミケル・アルテタ監督は、かつてマンチェスター・シティのコーチを務めており、ギュンドアンとは旧知の間柄だ。また、ギュンドアンがマンチェスター・シティ退団を表明した6月には、アーセナルのアカデミーマネージャーを務めるペア・メルテザッカー氏が「いろいろなクラブが交渉の順番待ちをしていると思うが、アルテタは彼のことを知っているし、今も連絡を取っているはず。我々は有利な立場にある」と語っているように、アルテタとギュンドアンの関係性が好影響を与える可能性があるという。

アーセナルは今夏、イングランド代表MFデクラン・ライス、ドイツ代表FWカイ・ハヴァーツ、オランダ代表DFユリアン・ティンバーを獲得し、スペイン代表GKダビド・ラヤのローンでの獲得も間近とされている。

すでに高額の資金を費やしているが、ギュンドアンがバルセロナを退団した場合はフリーエージェントで獲得できるだけでなく、1年分の報酬もバルセロナが肩代わりしてくれるという利点もある。

バルセロナは8月13日にヘタフェとの試合で開幕を迎えるが、そこから事態は大きく動くのだろうか。

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