遊び学ぶ交流の拠点 長井複合施設「くるんと」竣工式

屋内遊戯場には東北最大級のボールプールを備える長井市遊びと学びの交流施設「くるんと」

 長井市遊びと学びの交流施設「くるんと」の竣工(しゅんこう)式が10日、市役所南側に隣接する同施設で行われた。子育て世代活動支援センターと市立図書館が一体となった公共複合施設で、中心市街地の活性化が期待される。11日に市民向けにプレオープンし、来月1日にグランドオープンする。

 くるんとは旧長井グンゼ跡地を活用し、敷地面積約2万3350平方メートル、鉄骨造り一部2階建て、延べ床面積約5746平方メートル。PPP(官民連携事業)によりグンゼ(大阪市)の関連会社・グンゼ開発が建設を行い、長井市が施設を買い取る手法で整備した。総事業費は41億8千万円。

 かつて製糸工場があった土地にちなみ、蚕の繭をモチーフとした外観やロゴマークを採用した。同支援センターは東北最大級のボールプールのある屋内遊戯場や乳幼児の一時預かりルームなどを備える。図書館は学習室兼視聴覚室やコワーキングコーナーなどを設けた。共用部はドトールコーヒーショップなどがある。

 竣工式には市内外から約200人が出席。内谷重治市長は式辞で「中心市街地の核となり、長井市のシンボルとなる。にぎわいや交流の拠点となるよう機能充実を図った」と述べた。皇大神社の黒獅子舞が披露され完成を祝った。

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