計画実現へ現状を紹介 奥州で説明会

ILC誘致の現状を説明する鈴木厚人学長

 国際リニアコライダー(ILC)の誘致を目指す東北ILC事業推進センター(代表・鈴木厚人県立大学長)は10日、奥州市水沢のホテルで現状説明会を開いた。

 会員団体の岩手、宮城両県の関係市町や大学などから約40人が参加。鈴木学長は国内外の動向について、国会議員連盟の再始動などを挙げ「(計画を推進する)オールジャパン体制の再構築に向け活動を進める」と述べた。

 大平尚・事務局長はセンターの活動として▽地形地質調査と施設配置▽物流・組み立て拠点などの研究▽加速器関連産業の振興-など部会を設置し、計画実現に備えている現状を説明した。

 NTTファシリティーズの平井貞義・街づくり推進部副部長は岩手大、同センター、先端加速器科学技術推進協議会(AAA、東京)がともに行った研究者の生活の質(QOL)確保や関連産業創出などまちづくりの共同研究を紹介した。

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