ウェストハム、インテル移籍確実のサマルジッチを強奪へ? ミラノでメディカルチェック完了も...

[写真:Getty Images]

ウェストハムが、インテル行き確実と報じられていたウディネーゼのセルビア代表MFラザール・サマルジッチ(21)の強奪を目論んでいるようだ。

サマルジッチは今夏の移籍市場でイタリアでは大きな注目を集めていたセントラルハーフ。王者ナポリやミラン、ユベントスからの関心も噂されていたなか、最終的にはU-21イタリア代表MFジョバンニ・ファビアン(20)の譲渡を交渉に盛り込んだインテルが争奪戦を制すと報じられていた。

イタリア『カルチョメルカート』によると、サマルジッチは10日にインテルのメディカルチェックを完了済みで、11日に契約書へサインする可能性も報じられた。

しかし、イギリス『デイリー・メール』はサマルジッチがインテルと条件面で最終合意できておらず、交渉は11日も続くと主張。そこへウェストハムが登場。土壇場でサマルジッチの獲得に乗り出してきたという。

ウェストハムは今夏イングランド代表MFデクラン・ライスを1億500万ユーロ(約166億9000万円)でアーセナル、イタリア代表FWジャンルカ・スカマッカを3000万ユーロ(約47億6000万円)でアタランタへと売却。200億円超えの資金を得た一方、補強はメキシコ代表MFエドソン・アルバレス1人のみとなっている。

さらに現在はマンチェスター・シティからブラジル代表MFルーカス・パケタ(25)も狙われており、首脳陣は慰留に努めつつも1億400万ユーロ(約165億2000万円)のオファーが届いているとみられ、パケタ自身が移籍を希望するなか、最終的には売却に同意する可能性があるとみられている。

すなわち、ウェストハムには金銭的な余裕があり、パケタの売却を前提として、もしくは売却に備えてサマルジッチの獲得を目論んでいるという状況。獲得に必要となるのは2540万ユーロ(約40億3000万円)程度と考えられており、一縷の望みをかけてサマルジッチとインテルの交渉決裂を願っているようだ。

なお、『カルチョメルカート』もサマルジッチがインテルと最終合意できていないことを確認したといい、11日に代理人と父親が詳細を詰めるためのインテルとの協議に臨むとしている。予定通りインテル移籍か、急転直下の破談か、重要な話し合いとなりそうだ。

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