なでしこを封じたスウェーデン女子代表監督「チャレンジングな存在」と称える、準決勝のスペイン戦には「日本を少し思い出させる」

[写真:Getty Images]

なでしこジャパンに勝利したスウェーデン女子代表のペーター・ゲルハルドソン監督がコメントした。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。

11日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)準々決勝でスウェーデンはなでしこと対戦した。

ベスト4入りを懸けた戦い。2年前の東京オリンピックでも準々決勝で対戦し、スウェーデンが3-1で勝利。今回も再現を目指した。

ここまで大会を盛り上げ、世界からも注目を集めているなでしこを相手にスウェーデンは立ち上がりからアグレッシブさを出して封じ込めていく。中盤でのボール奪取が多く、日本のカウンターを発動させる前に寸断。守備も堅く、カウンターを簡単に仕掛けさせず、スペースもなかなか与えない守りをしていた。

すると32分にセットプレーの流れからアマンダ・イレステットが混戦を蹴り込み先制に成功。前半はなでしこにシュートを打たせずに終えると、後半立ち上がりにセットプレーから今度はハンドを誘発。PKをフィリッパ・エンジェルダールが決めて、リードを2点とした。

87分に林穂之香にネットを揺らされたが、スウェーデンはその後も巧みに試合を進めて1-2で勝利。ベスト4に駒を進めた。

ゲルハルドソン監督は、戦前も日本を警戒していたが、勝利を収めてコメント。準決勝でスペイン女子代表と対戦することを喜びながら、日本と同様に対戦できることが嬉しいを語った。

「多くの人は自分自身よりもチームのことを話すが、私は全く逆の考えだ。個人の話からしなければならない。自分らしくあることが許される場合、グループは共に成長できると信じている」

「それが、スペインに対して興奮している理由だ。彼らは私に日本を少し思い出させるだろう。ただ、今日の日本よりもアグレッシブな守備をしている」

「厳しい試合になるだろうが、私はスペインや日本のような相手と対戦するのが大好きだ。彼らはチームにとっても、グループとしての我々にとってもチャレンジングな存在だ」

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