墓参帰り衝突、8人搬送 能登町の珠洲道路

墓参帰りに衝突し大破した乗用車=11日午後5時半、能登町合鹿の珠洲道路

 11日午後3時44分ごろ、能登町合鹿(ごうろく)の珠洲道路で、乗用車と軽自動車が衝突し、計8人が病院に救急搬送された。珠洲署によると、正面衝突とみられる。50代女性1人の意識が混濁し、ドクターヘリで石川県立中央病院に運ばれた。ほかの7人は命に別条はないもよう。石川ナンバーの乗用車は珠洲市内で墓参りを終えた家族連れら5人、神戸ナンバーの軽自動車は3人が乗っていた。署は事故原因を調べている。

  ●50代女性意識混濁/7人命に別条なし

 家族連れら5人の親類という高齢女性によると、11日は10人ほどで珠洲市を墓参に訪れ、車2台に分乗して帰宅する途中だった。女性は別の車に乗っていて無事で「怖い思いをした」と話した。

 珠洲署などによると、乗用車は穴水町方向へ、軽自動車は珠洲市方面に向かっていた。現場は片側1車線の緩やかなカーブで、珠洲市方面に向かって上り坂が続く。3連休の初日で旧盆も近づいていることから車の通行量は多かった。

 現場周辺は事故処理で約3時間半にわたって通行止めとなり、往来する車両は脇道に迂回(うかい)する措置が取られた。

 奥能登広域圏事務組合消防本部から救急車4台が出動した。珠洲署などによると、県立中央病院に運ばれたのは、軽自動車に乗っていた50代女性だという。

 能登町の公立宇出津総合病院に10代男性、20代女性、50代女性の計3人、珠洲市総合病院にいずれも50代の男女計2人、七尾市の公立能登総合病院に10代男性と50代男性の計2人がそれぞれ運ばれたとみられる。

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