クルーズターミナルからのバス拡充

啓徳クルーズターミナルでは先週、大型客船スペクトラム・オブ・ザ・シーズ号などが停泊したが、交通手段の不足により一部の旅客の不満を招いた。8月8日付香港各紙によると、啓徳クルーズターミナルの運営会社は7日、先週の状況はターミナル周辺の道路が一時封鎖されて車両が通行できなくなったことによると説明。旅遊事務署は同日、運輸署、ターミナル運営会社らと会議を行った後、旅遊事務コミッショナーの沈鳳君氏がクルーズターミナルと尖沙咀の間を往来する特別バス路線を増設する計画を明らかにした。またトンネル通行優待券を提供するなどのインセンティブを設け、タクシーがターミナルに乗客を拾いに行くのを呼び込むことも考えている。啓徳クルーズターミナルには今年143隻のクルーズ船が停泊する予定で、新型コロナ禍前の80%まで回復する。ただしクルーズ船の乗客が少ないことから、旅客取扱数は新型コロナ禍前の40%にとどまる見込みだ。クルーズ船運営会社は通常3年前倒しでスケジュールを組むため、完全な回復は2026年になるとみられる。

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