子どもが車内に閉じ込められるトラブルが増加、JAF大分支部が注意呼びかけ【大分県】

運転席の鍵を開ける作業をするJAFのロードサービス隊=大分市下郡南

 日本自動車連盟(JAF)大分支部は、子どもが車内に閉じ込められるトラブルが増えているとして注意を呼びかけている。県内は6、7月の2カ月で10件の救援要請があり、前年同期の4件を大きく上回った。特に夏場は熱中症の危険が高く、「絶対に子どもを残したまま車を離れないでほしい」と話している。

 同支部によると、買い物などの際に車内に残した子どもが誤ってロックをかけるケースが多い。「短時間だから大丈夫だと思った」「寝ていて起こすのがかわいそう」などの理由が目立つという。電子キーの電池が切れて開けられなくなったトラブルもあった。

 JAFの調査では、気温35度の猛暑日に窓を閉めた状態でエンジンを切ると、25度の車内温度が10分後に38度近くまで急上昇。1時間後に40度以上となった。

 冷房をつけていても、バッテリー上がりや燃料切れ、子どものいたずらでエンジンが止まる恐れがある。大分支部の岩元幹太さん(27)は「短時間で命に関わるレベルまで気温が上がる。子どもだけでいるのは危険」と訴えている。

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