【台風情報】台風7号 お盆に近畿・東海地方を直撃の可能性高く 進路予想の予報円小さく 気象庁&米軍・海外の傾向そろう 

台風7号 近畿・東海地方を直撃か 予報円やや小さく

気象庁(12日午前9時発表)

気象庁の進路予想では、進路を次第に北西より、その後は北寄りへと向きを変えて比較的ゆっくりとした速さで日本へと北上する予想です。これまでに比べてだいぶ予報円の大きさが小さくなってきました。近畿地方または東海地方に上陸・縦断して日本海へと抜ける可能性が高まっています。

14日(月)午前9時には紀伊半島の南海上を中心とする予報円に、15日(火)午前9時には近畿地方を中心とした予報円に達して、その後日本海へと北上する見込みです。

一方で関東地方を直撃する可能性はほぼなくなっています。

アメリカ海軍(12日午前3時発表)

気象庁の進路予想に比べると中心線はやや東よりに描かれていますが傾向はほぼ同様といえます。北西方向に進んだ後に北寄りへと向きを変えて15日(火)未明には紀伊半島の南東沖、その後、東海地方を縦断して日本海へ抜けるルートを示しています。

欧米モデルも近畿・東海方面へ進む予想が多数

気象庁の進路予想で示される予報円は「その時間に台風の中心が入る確率が70%の円」です。気象庁の予想では、本州への直撃が予想される段階での予報円がだいぶ小さくなりました。そのあたりの理由を海外予報機関の予想データなども参考にみていきます。

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

ヨーロッパ中期予報センター(11日午後9時予想)

ヨーロッパモデルのアンサンブル予想結果(246時間先まで)を見ると、個別の予想結果である一つ一つのラインが近畿地方を中心に多くなっています。一方で、関東地方に進む可能性を示すデータはほとんどなくなっています。予報円が小さくなってきたのはこれまでよりは予想のブレ幅が少し小さくなってきのが反映されています。

アメリカ海洋大気庁(11日午後9時予想)

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報(240時間先まで)も進路予想のバラツキは大きいですが、大まかな傾向はヨーロッパモデルと変わりません。

気象庁や海外の予想をみると、台風7号は近畿地方または東海地方を直撃する可能性が高まってきました。お盆の時期に強い勢力で上陸・縦断して日本海へ抜ける見込みです。

大雨や暴風など大荒れの天気が予想されるほか、お盆休みと重なるため交通機関にも大きな影響が出るおそれがあります。今後の最新情報に注意して安全第一で柔軟な対応をお願いします。

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